もしかして児童虐待?と思われたら、迷わずに相談・通告を
保護者が子どもに対して、殴る・蹴る(身体的虐待)、暴言・無視(心理的虐待)、衣食住の世話をしない(ネグレクト)、わいせつな行為をする(性的虐待)ーこれらは「児童虐待」といい、深刻な問題となっています。令和3年度、全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談対応件数は207,660件に達し、過去最多を更新しました。
こうした虐待が続くと、子どもの心に深い傷を与え、子どもの発達に悪い影響を及ぼします。子どもの生命が脅かされる重大な事件も発生しています。保護者が虐待に及ぶ背景には、育児ストレス、子どもの病気や発育・発達面での心配、近隣や親族との関係の希薄化、小さな子どもに接する機会の不足、経済的な困窮、夫婦関係の不安定など、様々な要因があります。
周りの“気づき”と速やかな相談・通告が、子どもの生命を守り、保護者と家庭を支援することにつながります。児童虐待ではないかと疑いを持たれたら、ためらわずに相談・通告をお願いします。
【児童虐待通告専用】☎ 189(無料)
*緊急の場合は110番通報をしてください。
児童虐待の相談・通告で、ためらっていませんか?
【Q】もし間違っていたらと思うと不安です・・・。
【A】虐待ではなかったとしても、罰せられることはありません。むしろ、確信がないからと見過ごすことのほうが、子どもに重大な結果を招くおそれがあります。
【Q】通告したことが保護者に知られないか心配です・・・。
【A】通告を受けた市や子ども相談センターなどは、通告した人や内容などの情報を漏らしてはならないと決められています。通告した人が特定できるような情報が、保護者に知られる心配はありません。
児童虐待を疑わせるサインーあなたの周りでこんな様子はありませんか?
子どもの様子
□身体に不自然な傷が多い。
□身体・衣服が非常に不潔である。
□夜遅くまで外で遊んでいたり、徘徊していたりする。
□夜間に何時間も外に出され、家に入れてもらえない。
□子どもの泣き声が毎晩のように聞こえる
□子どものたたかれる音や子どもの叫ぶ声が聞こえる。 など
保護者の様子
□子どもがけがをしたり病気をしたりしても医者に見せようとしない。
□小さな子どもを置いて頻繁に外出している。
□子どもへの態度や言葉が否定的で冷たい。
□親が大声で子どもを怒鳴ったり、叱ったりする言葉が聞こえる。
□「子どもをしょっちゅうたたく」と言ったり、子どもが「なつかない」「かわいくない」と言ったりする。