棚園正一講演会in岐阜 「学校へ行けなかった毎日は宝物」を開催しました

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10月9日土曜日に、ぎふメディアコスモスにて講演会を開催しました。講師の棚園正一さんが実体験をもとに話される一言一言はとても重く、2時間があっという間に過ぎていきました。

棚園さんのお話の中で、印象的な言葉を紹介させていただきます。

・学校に行けなくて一番苦しんでいるのは本人。

・自分が学校に行けないことで、親に恥をかかせていると思っていて苦しかった。でも、ある時、「この子は学校に行かない子なんだ」と受け入れてくれてからは、すごく家の中が穏やかになった。

・「出会い」はいつでも何度でもやり直せる。

・この先どうなるのかわからないという大きな不安も、過ぎてしまえば、自分が不登校だったことを忘れてしまうくらいの過去になる。大人になるにつれ、楽になることがいっぱいある。

・悩まなくていいとは言えない。でも、学校に行っていないことを何か別のことで埋めなければならないと考えなくていい。学校に行けば、素晴らしい経験が待っている。学校に行っていなくても、同じくらい素晴らしい経験が待っている。

・助けてほしいけれど苦しい気持ちでいっぱいで、受け止める余裕がないときがある。そんな時はどんな言葉も響かない。でも、ずっと続くと思う苦しみや痛みに慣れて、ふと顔を上げる瞬間が来る。いつかきっと、そんな時が来ると信じ、根気強く傍に居続けてあげることが、「寄り添う」ということだと思う。

・下ばかり見ていると、ぐるぐると螺旋階段のように同じことを繰り返しているように見える。でも、ふと顔を上げた時に、違う空や違う景色が見えることがある。知らない間にここにいたという瞬間がある。いろんな可能性につながっている。それを楽しみにしてほしい。

2021年10月12日